・・・・

  遺言

  年老いた先輩や友よ、

  若い友よ、愛する美しい友よ、

  ぼくはあなたを残して行く。

  何処へ? ぼくも知らない

  ただいずれは、あなたが会いにやってきてくれるところへ。

  それは 壁がなく、扉もなく、いま

  ぼくが立ち去ったところと直通している。

  いや同じところだ。星もある。

  土もある。歩いてゆけるところだ。

  いますぐだって・・・ ぼくが見えないだけだ。

  あの二つの眼では。さあ行こう、こんどは

  もうひとつの國へ、みんなで・・・

  こんどは二つの眼でほんとに見える国へ・・・